街の中に隠れた魅力的なフォントを探そう!社内企画から生まれた参加型イベント『フォントさんぽ』レポート

「あの看板、なんていうフォント使ってるんだろう?」
普段は何気なく通り過ぎる街の文字たち。でも、ちょっと足を止めると、そこには思わず誰かに教えたくなる発見が隠れています。
Clap社内から生まれた参加型イベント「フォントさんぽ in 大須」は、そんな”新しい視点との出会い”を通じて人と人がつながる場所をつくりたいという想いから始まりました。
きっかけは、もっと気軽につながれる場所をつくりたい
「社外のメンバーとの交流をもっと深めたいけど勉強会となると、どうしても肩ひじ張ってしまいがちだよね…」
イベントを企画する上で、私がずっと感じていた課題でした。特に学生さんや新人の方にとって、業界の第一線で活躍する社会人が集まる勉強会は、どうしても敷居が高く感じられるもの。
もっと気軽に。でも、ただ軽いだけじゃない。参加した人それぞれが「発見」や「気づき」を持ち帰れる。そんな場所をつくれないだろうか。
そんなことを考えていた時に出会ったのが、「フォントさんぽ」という街歩きイベントです。街を歩きながらフォントを探す。その過程で自然と会話が生まれ、それぞれの視点での発見を共有できる。まさに私が目指していた「つながりの場」にぴったりだったのです。イベントはたまたま知り合いが主催していた為、早速連絡をとり、どのように進めたかを調査をしはじめました。
自由な発想から形になった、まちあるき×フォント
「面白い企画だと思います。やってみましょう!」
上長からの返事は意外にもあっさりしたものでした。これは偶然ではなく、社員の「やってみたい」という想いを大切にする。それがClapの文化として根付いているからこその決断です。
企画が動き出すと、「これ面白そう!」と社内デザイナーが自ら手を挙げてくれました。イベントのロゴデザイン、当日使用する案内旗、参加者用のしおり。誰かの「やりたい」に共感して自然とチームが形成される。これもClapならではの文化です。
「フォントさんぽ in 大須」として形が見えてきた頃、イベント詳細も決まっていきました。15名程度の規模で、3〜4人のグループに分かれて街を歩く。参加費は500円とシンプルな設定です。準備を進めながら、徐々に形になっていく企画。次第に「これは本当に面白いものになるかもしれない」。そんな予感が膨らみ、私自身楽しくイベント準備を進められました。




「あ!このフォントすごい!」大須の街で起きた小さな発見たち
当日はあいにくの雨模様でしたが、大須商店街のアーケードのおかげで、天候を気にすることなくイベントを進めることができました。参加者は3〜4人のグループに分かれ、思い思いのペースで商店街を歩いていきます。もちろん大須の醍醐味である食べ歩きも皆さん楽しんでいました。
「これ、ちょっと面白くないですか?」
「あ、確かに!昔からあるお店なのかな」
「この字体、すごく個性的ですよね」
普段は目的地に向かって足早に通り過ぎてしまう道でも、「フォント」という視点を持つと、こんなにも多くの発見があるものなのだと、企画者である私も驚きました。
Xには #fontsanpo のハッシュタグとともに、続々と発見の瞬間が投稿されていきました。「え!こんなところにこんなの見つけたの?」思わず他のグループの投稿に反応してしまう場面も。SNSを通じて、グループの枠を超えた交流も自然と生まれていきました。





みんなで「へぇ」と「笑顔」が生まれるフォント鑑賞&共有タイム
街歩きを終え、大須にある会場に集合です。会場には飲み物とお菓子を用意し、リラックスした雰囲気で振り返りができる環境を用意しました。
フォント鑑賞&共有タイムは、まず参加者それぞれが自己紹介するところから。「普段はWebデザインの仕事をしています」「IT企業で営業をしています」「デザインを学んでいる学生です」。多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まっていることが分かると、自然と会場の空気がさらにワクワクしたものに。
そして、順番に自分が撮影したお気に入りのフォントを紹介していきます。真面目な解説かと思いきや、「このフォント、なんかかわいくないですか?」「私も思った!」と笑い声が起こったり。「実はここ、こだわりポイントなんです」という話に「おぉ〜!」と感嘆の声が上がったり。
堅苦しい勉強会とは一味違う、和気あいあいとした雰囲気の中で、それでも「へぇ、そういう見方があるんだ」「なるほど!」と、新しい発見が次々と生まれていきました。


参加者の声から見えた、新しいコミュニティの形
イベント後に実施したアンケートから、参加者の皆さんの声をご紹介します。
「気負わずゆるっとした感じのイベントが良かった。そのためか社会人の方だけでなく学生の方がよく話し、よく笑い、楽しそうだったので『ああ、このイベントは良いな』と感動しました。(若い方が萎縮しちゃうイベントとかもあったりするから…)」
この感想は、まさに私たちが目指していた場づくりができたことを示すもので、とても嬉しい感想でした。
また、
「着眼点が人それぞれで楽しかったです!」
「フォントの話をこんなにすることがないから、新たな知識を得れて楽しかった!」
という声からは、カジュアルな交流の中にも、それぞれの気づきや学びがあったことが伝わってきます。第一回目にしては上手くできたかなと思って一安心です。良かった!

Clapが描く、人と人をつなぐビジョン
「社員の『やってみたい』を大切にする」
この言葉は、Clapの企業文化を端的に表しています。今回の「フォントさんぽ」も、そんな文化から生まれた企画の一つです。社外の方々との新しいつながりを作りたい。でも肩ひじ張らない場所にしたい。そんな社員の想いに、会社のメンバーが耳を傾け、形にしていく。実は「フォントさんぽ」の企画が通ったのは、決して偶然ではありません。自由な発想を歓迎し、新しいことにチャレンジできる。そんな社風があったからこそ、企画から実現まで進めることができました。
社内デザイナーが手がけたロゴやツール類も、この企画の大切な要素となりました。「面白そう!」という声とともに自然と協力の輪が広がっていく。それもまた、Clapらしい企業文化の表れかもしれません。
この「フォントさんぽ」を通じて見えてきたのは、仕事の枠を超えてクリエイティブを楽しむ場所をつくること。それが新しいつながりや発見を生み出すきっかけになるということでした。
さあ、次はあなたと一緒に街を歩こう
大須の街を歩き、新しい視点で看板やフォントを見つめ、それぞれの発見を共有する。そんなシンプルな企画でしたが、参加した皆さんの笑顔と前向きな感想を見て、これからも続けていきたいと強く感じました。
フォントさんぽは、決して「フォントの専門家による勉強会」ではありません。街歩きが好きな人、デザインに興味がある人、新しい交流の機会を探している人。様々な方々が気軽に参加できる場所でありたいと思っています。
次回の開催に向けて、すでに準備を始めています。新しい場所での発見、新しい出会いを楽しみに、ぜひ一緒に街を歩きませんか?
イベントの情報は、Clap公式X(@clap_official)でお知らせしていきます。気になった方は、ぜひフォローをお願いします。
【Specialthanks】
イベントの感想記事ありがとうございました!