デセールアンアシェット (Dessert Une Assiette)
2021.04.27
こんにちは!イハタです。おじさんが多いClapメンバーですが、実はみんなスイーツ大好き。
そんなスイーツ男子たちで、池下駅より徒歩1分「デセールアンアシェット (Dessert Une Assiette) 」に行ってきました。
こちらは名古屋では珍しい”デザートのみのコース”を提供してくれるお店です。完全予約制で席はカウンター6席のみ。
コース内容は1種類で季節によって旬の食材に内容が変わります。今は”桜”がコンセプト。「桜デザートコース4,500円」
みんなカウンターに並び少し緊張した面持ち…(笑)カウンター越しにオーナーがデザートを調理する過程を見て楽しむことができます。
みるみる出来上がっていくデザートを眺めつつ、オーナーが自らこだわりや素材について説明をしてくれます。こういうこだわりが聞けるのは個人的に大好き。楽しい時間です。
まずはアミューズ「タケノコと桜」です。デザートですが、タケノコやひき肉とあわせて豆板醤などの特製の醤を3種類を使っており、春巻きのような中華風のパイづつみとなっています。
回りにはブラックオリーブと桜の塩漬けが添えられ、ほどよい塩味が舌をひきしめ、次のスイーツへの期待を高めます。
続いて「ブラッドオレンジと桜」国産とアメリカ産のブラッドオレンジを二種使ったグラニテ(氷菓子)です。富士山が浮かぶ湖を模した見た目が素晴らしいです。
氷の下にはカスタードクリームやピスタチオのムース、桜のエスプーマソース、氷の上には桜のホワイトチョコといった種類の違った甘味が複雑に絡み合いオレンジの酸味を引き立てます。これは美味しい。
また、隠し味に入ったマカダミアナッツのキャラメリゼの食感が良く、舌を飽きさせません。
中は常温で上に行くほど冷たいものが乗っていてその温度のグラデーションが楽しい一品です。
メインは「いちごと桜」まずは見た目の完成度&複雑さに驚きます。絵画のような盛り付けに思わずため息がこぼれました。すごい。
味付けも緻密かつ複雑で、いちごは三重産レッドパール、緑の蓬のシフォンケーキはちょっと和風であまり食べたことの無い風味で好みでした。
その他にもヨーグルトテイストのムースや桜の葉の香りをうつしたブラマンジェ、ゆずのソース、桜のゼリーetc…(覚えきれなかった…)幾重にも重なった甘みと酸味と食感に圧倒されっぱなしの一皿です。この世界観はなかなか他では味わえません。
デザートコースの最後は濃い目のコーヒーor紅茶とお茶菓子をいただきました。
このころには結構お腹いっぱい。ゆっくり2時間とはいえかなりのボリュームです。ただ果物の酸味などを上手く使っている料理が多いせいか、生クリームで胸焼けみたいなことは全然なく、心も体も良いもので満たされた満足感が強かったです。
このデザートコースを通して驚いたのは、デザートの細かいパーツまで全て自家製に拘っているとのことです。アイスもムースも添えられてる桜の枝のクッキーの型まで手づくりなのには本当に驚きました。
その芸の細かさとセンスに、「お店に訪れた人を喜ばせたい」「特別なひとときを過ごしてもらいたい」というオーナーの想いとセンスが見え、とてもステキな体験でした。
2時間のコース料理でしたが、あっという間でとても特別な時間を過ごすことができました。
違う季節の料理も気になるのでまた訪れたいです。ごちそうさまでした。