こんにちは。フルヤです。
今回は、専務が一度行ってみたい、という憧れのお店にお邪魔しました。
栄の中心地にあり、30年の歴史を持つハイクラスホテル「名古屋東急ホテル」。
伺ったのは、その中にあるフレンチレストラン「ロワール」です!
今回はディナータイムでの利用。
夜は落ち着いた照明で、ムードがあって素敵。。
席に着くとおしゃれなお皿が置いてあります。これは、お店の顔となるショープレート(化粧皿)というんだそう。
シックな深いグリーンと金色の繊細な文様。中心にはロワールの紋章が描かれています。
名古屋に本社を構える「ノリタケ」の特注品のようです。
料理をいただく前から、細部にまでこだわりを感じる空間!
期待が高まります。
私たちが予約したのは「プリフィックスⅠ (8,316円)」というコース。
なんと、前菜は5種類、スープは3種類、メインは魚&肉の5種類から選べます!
メインにお肉を食べたいから、前菜は魚にしよう〜とか、とにかく肉ばかり食べたい!とか、
好みに合わせて選べるのが良いですね。
しかし、どれも美味しそうで迷いに迷う。
料理を選んで、とりあえず乾杯!ワインはもちろん、ノンアルコールも充実していました。
まずは和食でいう「先付け」、おもてなしの一品であるアミューズが登場。
この日は、ホタルイカと菜花のムースを合わせたものと、チーズを練りこんだシュー。
菜花のムースは、まろやかな口当たりで、後から程よい苦味がふわり。
ムースの下に隠れているお出汁のジュレが風味をプラス。
プリップリのホタルイカももちろん美味!
アミューズから美味しすぎる!とはしゃいでいると、大きなバスケットを持ったギャルソンさんが登場。
中には4種類のパンがぎっしり入っていて好きなだけ食べられます。
こちらは天然酵母のプチブールとバジルのパン。
ミルクを使ったパンはふんわり甘みがあって、天然酵母のパンはしっかりとした小麦の味わいが。
パンも手作りなのかな?パンにはうるさい専務も大絶賛でした!
いよいよコース料理のスタート。
こちらは4人のうち2人が注文。
あっさりとした鱒のマリネと、柑橘ソースの香りが合わさり、初夏を感じるような爽やかな一皿。
ハーブ好きの私は、新鮮なディルの苦味のアクセントにテンションが上がりました。
ホタテの上に乗っている黒い物体は、黒炭を合わせたパン。
食べてみると、貝柱の柔らかい繊維の食感とパリパリと香ばしいパンの食感が面白い♪
少し酸味のあるクリームソースがベストマッチ!
肉好きメンバーが注文。
表面はカリッと、中はぷにっと弾力を残して焼かれたフォアグラは、濃厚な旨味が堪らない!
ほんのり甘いリゾットと一緒に食べるとマイルドに。
さらに、バルサミコソースを付けて食べてみると深みが加わって…。
いろんな味のハーモニーが楽しめました。
この日は、玉ねぎのポタージュ。
玉ねぎ特有の苦味や酸味は一切なく、濃縮された深い甘みが感じられて、幸せな気分に…。
みじん切りの玉ねぎのシャクシャクとした食感も楽しめました。
朱色のスープが運ばれてきました。(なんと食べるのに夢中で写真がない。)
具のないブイヤベースといった感じです。
テーブルいっぱいに広がるほどの魚介のいい香りがしますが、味は意外とあっさり。
面白いのが、一緒に運ばれてきたトッピングで変化を楽しめるところ!
バゲット、グリュイエルチーズ、にんにくのマヨネーズ、そしてフォークに刺さった生にんにく。
全て一緒に食べてもよし、チーズやマヨネーズをスープに溶かしてもよし。
組み合わせごとに味が変化して、数種類のスープを味わっているようでした♪
箸休め的なイメージがあったスープにも工夫がいっぱいで、
シェフのこだわりを強く感じたところで…
メインは4人とも別のものを選んだので、それぞれご紹介♪
柔らかいのに、ちゃんとお肉の食感も楽しめる。
そして赤ワインのコクが芯までしっかり染み込んでいて、食べ応えのある逸品でした!
とろとろのお肉を想像していたので、いい意味で裏切られた!と大満足。
ジャルダン=庭園という名の通り、
人参のピューレやエシャロット、スナップエンドウなどが添えられた可愛らしい盛り付け。
鴨肉は、ぷつんと嚙み切れる弾力で、噛みしめるごとに鴨の旨みが広がります。
この日はカレースパイスを付けてパリッと焼き上げた鯛のソテー。
カレースパイスが少し重たいのかな?と思いきや、
柑橘系のソースの酸味で、飽きることなくさらっと完食!
添えられたアスパラのソテーも、旨みの強い魚の合間に食べるとちょうど良い塩梅でした。
どーん!と分厚い仔羊のロースト肉は、中がレアでとってもジューシー。
肉の下に添えられているのは、ごぼうのムース。
えぐみが一切なく、優しい土の香りと甘みに驚きました。
風味の強い仔羊にぴったり。
どの料理もソースから盛り付けまで、趣向を凝らしながらも丁寧に作られていることが感じられました。
最後のデザートももちろん選べます。手書きのメニューがとっても可愛い!
高級フレンチなのに、どこか親しみやすくて素敵ですよね。
ブルーベリーシャーベットとケーキのセットです。
全体的にさっぱりとしていて食後にぴったりでした。
そして盛り付けも美しい!
なんと5種類のデザートとフルーツが乗った豪華な一皿。
杏のタルトやチョコレートケーキ、シャンパンのゼリーなど、
一つ一つが丁寧に作られていて、上品な甘さで飽きることなく楽しめました。
今回いただいたのは一番リーズナブルなコースでしたが、
思ったよりもボリュームがあってお腹もいっぱい!
何より、すべての料理に細やかな演出があって、料理が運ばれるたびに驚きがありました。
そしてなんと、最後に「女性の方に…」と一輪のバラのプレゼントが。
なんて粋な演出…。とっても嬉しいプレゼントもいただけて、最高の気分でお店を後にしました。
料理はもちろんのこと、店内の雰囲気や、上品で気さくな店員さん…。
洗練されているけれど、肩肘を張らずに過ごせる。そんな空間を楽しんでもらおうという、お店の方々の想いを隅々に感じました。
クリエイティブな仕事をしている私たちにとって
“良いものは細部に宿る”という、大切なことを学ばせていただきました。
特別なシーンではもちろんのこと、
フレンチは少し敷居が高いな、と思っている方にもぜひオススメしたいお店です。
素敵な時間と料理をありがとうございました!