GRE EN “100年を継ぐ”という思想を形にする

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三重県・石榑(いしぐれ)にある「GRE EN(ぐれえん)」は、大正末期に建てられた旧伊藤家に新たな生命を吹き込んだコンセプトストアです。

ファッション、生活雑貨、インテリア、カフェ、時にはワークショップなど…暮らしにまつわる要素を内包しながら、「100年を継いでゆく」というテーマのもとに再生されました。

私たちはその核となるロゴデザインを担当。空間が持つ歴史を尊重しながら、これからの100年にふさわしい、静かで力強いビジュアルアイデンティティを構築することが求められました。

Problem

課題

時を超えて機能するために

最初に立てた問いは、「これまでの100年前」と「これからの100年」を、どう一つのロゴに落とし込むか、ということ。一過性の“今らしさ”ではなく、長く愛され、風景に馴染みながらも確かな存在感を放つロゴ。
時代や世代を超えて機能する“継がれるデザイン”が必要でした。

Solution

解決策

キーワードは「美術館」

クライアントとの対話を重ねる中で浮かび上がったキーワードが「美術館」。
GRE ENが果たすのは、ただモノを提供する場所ではなく価値観や文化を未来へ受け渡していく場であるという考え方です。

その思想を視覚に落とし込むために、国内外の美術館ロゴをリサーチ。歴史的な施設に多く見られるセリフ体と、現代的な施設に用いられるサンセリフ体の違い、ウエイトや構成、余白の持たせ方を比較検証し、GRE ENが目指す“静かで普遍的な強さ”を導き出していきました。

Green Logo 1

想いを形に。余白のあるシンボルを。

石榑という土地は「都市と自然のあいだにある、風の通り道」。そしてGRE ENは、人と人、自然と都市が交わる場所。クライアントからは、「人々が自然と集まる焔(ほむら)のような存在をかたちにしたい」というリクエストがありました。
この想いに「美術館」というテーマも加え、いくつかご提案をしました。

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Green Logo 3

そして最終的に決定したデザインは以下のような要素を重ねて構築したものとなりました。

  • 風に揺れる“暖簾(のれん)”のように、街と空間をつなぐシンボル
  • 美術館のロゴタイプをヒントにしサンセリフ体をベースに、独自性と伝統・品格を加えたオリジナル書体
  • 多義的なデザイン

時間や空気の流れをまといながら、見る人によって解釈が変化するような、“余白のあるシンボル”を目指しました。

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Green Logo

継ぐためのデザイン

GRE ENのロゴは、ただ場所を示すマークではなく、“継承”という思想を支える器です。

歴史、文化、空気、人。過去と未来をつなぎながら、この土地の時間をしなやかに刻んでいく。
そんなロゴであり続けることを願って、このデザインを完成させました。

credit

Client GRE EN(ぐれえん)

Producer/Director 前川 元成

Creative Director 大山 昌太

Art Director 大山 昌太

Designer 大山 昌太

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